「人形芝居を聴く」②ワークショップ

ワークショップ~『本朝廿四孝−奥庭狐火の段』に音声ガイドを付けるための~

2022年12月3日(土)14:00-16:30 於・日本ライトハウス情報文化センター

能勢人形浄瑠璃の鹿角座(https://www.rokkakuza.jp/)の人形遣いの方にお越し頂き、目の見えない方・見えにくい方と一緒に人形を触って知るための WS を行いました。

『本朝廿四孝―奥庭狐火の段』の狐を遣えるようになりました。

面白そうというだけで発車するため毎度進行が危うい私の企画ですが、能勢人形浄瑠璃の人形遣いの手練れの皆さんの現場力で無事に終了しました。移動の旅劇団よろしくの臨機応変、素晴らしいの一言です。

WSにご協力いただいた日本ライトハウス情報文化センター(http://www.lighthouse.or.jp/iccb/)のモニターの3名の方とも、初めての浄瑠璃体験であるにも関わらず、この日にお答え頂いたご意見は浄瑠璃の構造を再考することに繋がってきました。

たとえば、登場人物は八重垣姫一人の場面で、二人の太夫さんが一緒に語っているところがあるのですが、そこを聴いたモニターの女性の方は、八重垣姫だけではなく八重垣姫と心をぴったりと合わせたお付きの人がいるのかと想像したそうです。なんだか、そのほうが当然というか、楽しいお話のように思えました。

これからひと月、受講生の皆さんは音声ガイドを提出する課題に取り組みます。また3名の方にモニター会議でお世話になり、課題へのフィードバックを頂きます。

大阪大学大学院人文学研究科「中之島に鼬を放つ」
アート人材育成プログラム
「人間/人形の間」
Cプロ)「人形芝居を聴く」(音声ガイド制作)

受講生の石井さんによるお写真です。