ワークショップ:1960〜1970年代に見出された倍音の器《シンギングボウル》参加者募集

一般公開でシンギングボウルの2日間のワークショップを実施します。
シンギングボウルの数に限りがあるため、定員40名(2日間とも出席できる人)。定員に達し次第締め切りますので、関心のある方はお早めにお申込み下さい。
費用は無料です。
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ワークショップ:1960〜1970年代に見出された倍音の器《シンギングボウル》:進化論ではない「日本音楽史」「東洋音楽史」を考える

 

講師:阿部未奈子さん(シンギングボウル奏者、大阪大学人間科学部卒業生)
日時:2024年12月6日(金)・13日(金)全2回 15時10分~16時40分(両日とも)
会場:大阪大学豊中キャンパス 大学会館 21世紀懐徳堂「スタジオ」(入口を入って右奥)
https://facility.icho.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/access.html

 

内容:
シンギングボウルは、金属製のボウルの縁をスティックで叩いたりこすったりすることで、「倍音」(一つの音を鳴らした時に響くその整数倍の周波数の複数の音)を多く含む音を響かせる。起源はヒマラヤにあるといわれており、チベット仏教に取り入れられ、祭壇で供物を入れる鉢として使われていた。1960〜1970年代、仏教や東洋文化に興味を持つ欧米の人々がインドやネパールを旅して、シンギングボウルをヒーリングの器として広めた。
本ワークショップは、シンギングボウルの倍音の響きを体験することを通して、進化思想に基づく一般的な「日本音楽史」「東洋音楽史」を再考するものである。より具体的には、1960〜1970年代の伝統音楽の実践の背景を、「倍音」の時代として捉える試みの一つとしてのワークショップである。例えば、当時の雅楽演奏家たちの社会運動としての音楽活動・音楽思想の背景には、「倍音」があったように推測されるのである。

参加ご希望の方は、下記フォームにてお申し込みください。シンギングボウルの数に限りがあるため、定員40名(2日間とも出席できる人)。定員に達し次第、締め切らせていただきます。
https://forms.gle/s5Yy3QpNYnDbMkFk7

 

進行表:
2024年12月6日(金)
1)お話「シンギングボウルの歴史と現在」(阿部未奈子氏)と問題提起(阿部&鈴木)
2)各自がシンギングボウルを鳴らす:スタジオの響きに耳を澄ます
3)各自が体感した《響き》を言語化する
2024年12月13日(金)
1)各自がシンギングボウルを鳴らす:スタジオの響きに耳を澄ます
2)各自が1週間前に体感した《響き》との違いを言語化する
3)他の倍音楽器とのセッション:スタジオの響きに耳を澄ます
4)各自が体感した《響き》を言語化する

 

主催:JSPS科研費基盤研究(C) 「1960-70年代の民間の雅楽演奏団体・演奏家の実態の分析とその演奏の音響的復元」【23K00212】(代表:鈴木聖子)