特別講演会・市橋雄二氏(元日本ビクタープロデューサー)

特別講演会のお知らせです。
元日本ビクタープロデューサーで、1990年代に世界初の民族映像ビデオコレクションを企画制作した市橋雄二さんをお迎えします。
これらの音響映像コレクションは、小沢昭一さんのLP『日本の放浪芸』のディレクターであった市川捷護さんのお仕事の延長線上に形成されていきました。

市橋さんには昨年度もお越し頂いて『音と映像による世界民族音楽大系』(1988)のお話を頂きましたが、今年度はそれも含めてその後のすべてのコレクションについてお話をコンプリートして頂くほか、これらの作品群のアーカイブについて最新の方針をご紹介いただきます。

題目:「映像による民族音楽コレクションの制作現場から〜アーカイブを伝えるとは」

概要:1988年以降日本ビクターから発売されたビデオ作品「音と映像による世界民族音楽大系」は新・旧2シリーズ全60巻に146カ国・地域1,056曲の映像を集め、ビデオ音楽百科の先駆けとして世界的な評価を得た。本作に続く日本や中国少数民族の伝統音楽・芸能の映像シリーズを手がけた制作者は何を考え、何を実現したのか。今ここにその記憶をとどめる。

[取り上げる作品]

1988 音と映像による世界民族音楽大系(ビデオ全30巻)
1990 音と映像と文字による大系日本歴史と芸能(ビデオ&ブック全14巻)
1990 The JVC Video Anthology of World Music and Dance(ビデオ全30巻)
1991 音と映像による日本古典芸能大系(ビデオ全20巻)
1992 地球の音楽〜フィールドワーカーによる音の民族誌(CD全80巻)
1994 音と映像による新・世界民族音楽大系(ビデオ全30巻)
1997 音と映像による中国55少数民族民間伝統芸能大系(ビデオ全40巻)

 

講師:市橋雄二氏(公益財団法人日本伝統文化振興財団理事長・元日本ビクタープロデューサー)
日時:2024年10月16日(水)2限(10:30-12:00)【1時間30分】

会場:大阪大学中之島芸術センター「スタジオ」(大阪大学中之島センター3階)

〒530-0005大阪府大阪市北区中之島4-3-53

大阪大学中之島芸術センターは、大阪大学中之島センター(10階建) の3階・4階です。
大阪大学中之島センターの正面玄関は北側の中之島通に面しています。
中之島美術館や国立国際美術館の側からはご入館いただけません。

大阪大学の学内・学外に広く公開します。
大阪大学以外のご所属の参加者希望者は申込制になります。
参加希望者の申込フォーム(大阪大学以外の方)
(締切:2024年10月15日(火)正午/定員80名で締め切ります)
参考文献:
鈴木聖子「音楽芸能の記録における音と映像の関係――日本ビクターの音響映像メディアのアンソロジー(前編)」