イルカムIRCAMでの研究発表(第3回目)
IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)で行われている5か年計画のプロジェクト「sheng! L’orgue à bouche, des dizaines de sons, des centaines de musiques(シェン(笙)!マウスオルガン、10の音、100の音楽)」に招聘されています。フランスの若き作曲家たちのために企画された、アジア各地の笙を比較研究するプロジェクトです。
第三回目の発表では、かつて私が所属していた雅楽道友会における笙の手移りにスポットを当てて、宮内庁楽部の雅楽と民間の雅楽との間の緊張関係について論じました。
“Réflexion ethnographique sur l’authenticité du gagaku traditionnel hors de l’Agence impériale : à travers la mesure pour le shô dans l’Ensemble Gagaku Dôyûkai”
(宮内庁楽部の外の伝統的な雅楽における正統性についての民族誌的考察:雅楽道友会の笙のリズムの取り方を通して)
宮川渉さんの細川俊夫さんの笙の作品についてのご発表は、素晴らしいの一言でした。ご発表だけではなく、人間性とか、細川俊夫さんの作品とか、素敵なもの尽くしで羨ましいです。
https://www.ircam.fr/agenda/sheng-lorgue-a-bouche-seminaire-11/detail/